アトピー覚書ブログ

成人型アトピー 脱ステ・脱保湿患者のブログ

温泉療法の覚書

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温度

  1. 高温浴(43~45℃)
    激痒の鎮痒、短時間・間歇浴。細菌感染防止。
    草津の時間湯 "梅毒の菌を焼きつくす"。
  2. 普通温浴(38~42℃)
    発汗・清浄化・安静作用。
  3. 微温浴(34~37℃)
    長時間入浴。

 

浸透圧(食塩泉浴)

  • 高張食塩泉(有馬、新安比、八塩)
  • 等張食塩泉(湯ノ川、日景、熱海)
  • 中等(濃)度食塩泉(秋保、熱塩)
  • 低張食塩泉(塩原、四万、湯河原)

 

pH(水素イオン濃度)

強酸性硫黄泉(酸ヶ湯 1.7、玉川 1.2、蔵王 1.7、草津 2.0、塚原 1.4)

 

作用

  1. 血液循環促進作用
  2. 鎮痒作用
  3. 殺菌作用

 

疼痛による痒みの軽減

  • 高温浴
  • 温泉成分
  • 浸透圧
  • 「湯ただれ(酸性泉浴場皮膚炎)」・・・強酸性硫黄泉入浴後約10~14日後に陰股部や腋窩部に生じる間擦疹。
  • 「より」・・・酸性泉入浴後数日~7日後に広範囲の皮疹が限局して立体的に変化すること。

 

経過

訓練的(酸性硫黄泉、弱酸性硫化水素泉、高張食塩泉)

「毒を出す」・・皮疹増悪→発赤腫脹→水泡出現

「かすける」・・水泡吸収→紅斑消退→鱗屑・痂疲形成
 (酸性泉で痂疲形成顕著、顆粒層増殖著明)

皮疹乾燥→炎症減衰→色素沈着→軽快 

  

「慣れの現象」と「直し湯」

慣れの現象

最適の温泉で湯治をしていて、最初は非常に効果的であっても、月日が経つとだんだんとその効能は低下していく。

慣れの現象とは、同一泉質の浴泉を長期間連用しているうちに、組織が泉質の刺激に慣れて反応を示さなくなり、効能が低下してくることをいう。

この場合、「直し湯」や休浴を挟んで治療を進めると、以前と同様の効能を取り戻すことがある。


直し湯

四万沢渡は草津の治し湯

直し湯とは、草津温泉における梅毒治療の際に快方に向かった湯治客が、帰宅前に草津近辺にある四万温泉や沢渡温泉のような緩和性泉に入浴して、草津の強酸性泉で生じた浴場皮膚炎などを治し、帰宅後の生活になじむように体調を整えたことをいう。

皮膚病の湯治では、時には症状に応じて泉質を替えることが必要となる。難治性のアトピー性皮膚炎では、一回の適応浴泉だけでなく、直し湯や休浴を挟んで治療を進めていくと効率がよい。

 

食塩泉(保護的・訓練的)

低・中濃度は保護的、高濃度は訓練的。

豊富温泉(北海道)、長沼温泉(北海道)、新安比温泉(岩手)、温海温泉(山形)、八塩温泉(群馬)、伊東温泉(静岡)、指宿温泉(鹿児島)

 

酸性硫黄泉(訓練的)

酸ヶ湯温泉(青森)、玉川温泉(秋田)、須川温泉(岩手)、鳴子温泉(宮城)、蔵王温泉(山形)、草津温泉(群馬)、塚原温泉(大分)

 

硫化水素泉(訓練的)

日景温泉(秋田)、国見温泉(岩手)、白骨温泉(長野)、新湯温泉(鹿児島)

 

フランス

アベンヌ Avène Station Thermale d'Avène

ラ・ロッシュ=ポゼ La Roche-Posay Mairie de La Roche-Posay

ラ・ブルブール La Bourboule Grands Thermes de La Bourboule

 

ドイツ

ノルダーナイ島 Norderney bade:haus norderney

ボルクム島 Borkum http://www.borkum.de/

ジルト島 Sylt(ヴェスターラント Westerland)http://www.westerland.de/

 

(参考文献)

野口順一, アトピー性皮膚炎の温泉・水治療法. 光雲社, 1995.

野口順一, 皮膚病の温泉・水治療法. 光雲社, 1996.