アトピー覚書ブログ

成人型アトピー 脱ステ・脱保湿患者のブログ

私のアトピー歴(5)脱保湿以降で最大の悪化・前編

この冬の悪化は、ここ5年で最悪のものでした。

私は、5年前の脱保湿以降、毎年冬になると悪化しています。今回の症状は大変辛いもので、もはやステロイドを使うしか道はないかもしれないと、精神的に大変に追い詰められました。

現在、何とか持ち直して、このように文章に残す余裕ができたわけですが、色々と考えされられることが多く、今も気分はすっきりとしていません。

以下、皮疹の写真が掲載されます(全てが同一部位とは限りません。見やすいように色調又は明暗を調整してあります)。

 

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事の起こりは、内腿の湿疹でした。12月、おそらく乾燥によって内腿がかゆくなり、少し強めに血がでるまで掻いたことがありました。当然、炎症が起き、乾燥が強まり、かゆみがさらに生じるようになりました。

 

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これだけなら、よくあることです。

しかし、冬の傷は治りにくく、徐々に傷口が広がっていきました。

 

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傷口は朝になると乾いて、夜までにある程度かさぶたのようになるのですが、夜にかゆみが出てどうしても掻きこわしてしまうのです。

 

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運動で改善を試みましたが、ほとんど効果がみられませんでした。さらに悪いことには、掻いたあとに、滲出液が出るようになってしまいました。あまりの不快感から、運動どころではなくなりました。

いわゆるアトピー患者ならわかっていただけると思いますが、滲出液が出ると出ないとでは、精神的余裕度に大きな違いが出てきます。滲出液が出るということは強い炎症が起きている証ですし、掻くことへの罪悪感が生じます。

 

夜が来るのが怖くなりました。夜はとりわけかゆみが強く、掻くと滲出液が出て嫌な臭いがします。患部も夜毎に次第に広がってゆきます。今回の悪化がいつもの悪化と明らかに異なるのは、「何かに侵されている感じ」がすることです。

この頃から、帰宅と同時に言い知れぬ不快感が脚に生じるようになったので、すぐに入浴しないではいられなくなりました。石けんで洗い、湯船に浸かりました。入浴後はかゆくなることがわかっているのですが、そうしないではいられません。

ともかく脚が「何かに侵されている感じ」がするのです。素人ながら、何かに感染していることを疑いました。イソジン消毒も試しましたが、効果はみられません。

 

この頃、脱ステ医Aの診察を受けました。皮膚科を訪れるのは久しぶりです。経過を伝えると、感染症との診断を受けました。抗生物質を処方されたので「細菌感染」を考えたのだと思います。私も感染症だと思ったので、これで治ると思いました。

しかし、抗生物質を飲んでも良くなりません。皮膚の細菌感染に関しては、抗生物質は速やかに効くという過去の経験があったので、おかしいと感じました。細菌感染ではないのかもしれないと、焦りが生じました。

 

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今度は、一般の開業皮膚科医Bの診察を受けました。セカンドオピニオンの意味と、かなり日常生活が厳しくなってきたので、なんとしても早く治したかったのです。患部を一見した皮膚科医Bからは、「カポジ水痘様発疹症」との診断を受けました。そして、抗ヘルペスウイルス内服薬と保湿剤を処方されました。

過去にもカポジの疑いを医師から指摘されたことがあります。それが脚に出たとしてもおかしくありません。

抗ウイルス薬を飲み、脱保湿を中止して保湿剤を塗ったところ、少しおさまったように感じました。しかし、処方された抗ウイルス薬を飲み切っても完全におさまる気配はありません。

さらには保湿剤で余計にかゆみが生じるようになり、再び掻きこわすようになってしまいました。

また、この時、やめておけばよいのに、悪化していた手の甲にも保湿剤を塗ったのです。すると、因果関係はわかりませんが、塗ったところの皮膚がわずかに盛り上がり赤く腫れたようになりました。さんざん過去に保湿剤を塗って悪化してきたのに、また同じ轍を踏んだのです。

しかも、手の甲から波及して指の背まで赤みが広がり、生まれて初めてあかぎれのようなものができてしまいました。

 

この頃になると、脚には、ボコボコとした丘疹のようなものができるようになっていました。丘疹を掻きこわして、丘疹の頭頂部分がびらんになり、滲出液が出る、というふうに変化したと記憶しています。

丘疹の盛り上がっている部分は普通の皮膚の色で、丘疹の周りの部分が黒く色素沈着しているのです。

そしてついには、患部が内腿から外腿へ広がり、さらに、ふくらはぎ、尻にまで広がっていきました。

 

悪化から1か月、症状は治まりません。抗生物質は効かず、抗ウイルス薬を飲んでも治癒には至りません。カポジの疑いがある以上、ステロイドを使うわけにもいきません。

抗ウイルス薬が奏功しないことを確認したところで、脱ステ医Cの診察を受けました。藁にも縋る思いです。私は経過を説明し、患部が広がりつつある旨を伝えました。

脱ステ医Cの診断は次のようなものでした。おそらく、カポジなどの感染症ではないこと、また、治りかけのようだから様子をみてはどうかとのこと。

私は、率直に言って、落胆しました。藁にも縋る思いで訪れた先で、様子をみてはどうかと言われてしまったからです。心の底では、少しでも改善に結びつく具体的な治療を望んでいたのです。

私の見立てでは、ふくらはぎや尻に広がっているのだから、治りかけであるはずがありません。

 

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このまま、脱ステ医Cの言う通りに、様子を見ていたらどうなるか。

可能性があるのは、夏になれば治るかもしれないということです。毎年夏になるとある程度は改善するからです。しかし、夏までの数か月間、毎晩辛い思いをしなくてはなりません。ほとんど拷問に近い夜を耐え忍ばねばなりません。

 

ここまで皮膚科医3人の診察を受け、治療を受けても、治る気配はまったくありません。むしろ、さらなる悪化傾向を見せてみます。

  • 脱ステ医A「細菌感染症」→抗生物質は奏功せず
  • 皮膚科医B「カポジ水痘様発疹症」→抗ウイルス薬は奏功せず
  • 脱ステ医C「経過観察(感染症ではなく、治りかけ)」→悪化の一途

 

追い詰められた私には、カポジの検査をしてその可能性を排除したうえで、ステロイドを使うという選択肢が頭をよぎりました。

しかし、それは本当に最後の手段です。

3人の医師には頼れない。それなら自分で解決するしかない。

ここで私は、最後の切り札を切りました。

かつてリバウンドに見舞われたときに症状を和らげてくれたもの。いつでも悪化したときに私を助けてくれたもの。これまで決して期待を裏切ることはなかったもの。

温泉です。