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アトピー覚書ブログ

成人型アトピー 脱ステ・脱保湿患者のブログ

豊富温泉 立寄り記

温泉

豊富温泉(とよとみおんせん)に立ち寄ったときの感想です。

 

豊富温泉は、遥か北国の温泉です。

日本の最北端、宗谷岬のある稚内市の隣町、豊富町に豊富温泉はあります。

一般的には、飛行機で稚内空港を経由して訪れることになると思います。 

 

 

豊富温泉の泉質は「塩化物泉」に分類されます。

  1. 含よう素-ナトリウム-塩化物温泉(弱アルカリ性高張性温泉)
  2. 含よう素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(弱アルカリ性高張性冷鉱泉)

 

塩化物泉とはいえ、豊富温泉といえばタール成分の含まれた湯が有名です。アトピー性皮膚炎や乾癬などの皮膚病に効果があるとされています。

豊富温泉に関しては、Youtubeに豊富温泉の紹介動画がたくさんアップロードされているので、それらを見ればお湯の様子がわかります。

 

 

 

この豊富温泉の効果については、脱ステロイド医師も推薦の言葉を寄せています。

(藤澤皮膚科・藤澤重樹先生のメッセージより一部抜粋)

これまで治療に頑張ってきたが改善に時間がかかり、大変な思いをされている患者さんに豊富温泉を奨めています。泉質は美肌・消毒・炎症鎮静効果のある炭酸水素、メタケイ酸、メタホウ酸、マグネシウムと粗製石油由来のタールが絶妙な配合割合で溶解するアトピーにもっとも適したナトリウム塩化物泉系モール泉です。

 

(さち皮膚科クリニック・隅田さちえ先生のメッセージより一部抜粋)

薬に頼れずつらい時、または、不幸にして離脱皮膚炎が起きてしまったとき、大変な毎日を患者さんは乗り切らなくてはいけません。もしかしたら、乗り切れないかもしれません。そんなとき、最後の切り札、豊富温泉を紹介しています。*1

 

さて、以下、実際に豊富温泉を訪れてみた感想を記したいと思います。

私は当時、皮膚症状は寛解している状態でした。訪れた理由は、北海道旅行で宗谷岬を観光した折に、近くのアトピーで有名な温泉でも見てみようかということで立ち寄ってみたのです。

 

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(出典:平成26年5月改訂 豊富温泉国民保養温泉地計画)

 

豊富温泉は、草津温泉や別府温泉などと比べると、こじんまりとしています。

いくつかの入浴施設と宿泊施設が集まっていますが、人目を惹くような観光名所もなく、土産物屋が立ち並んでいるわけでもありません。温泉街というよりも、温泉もある郊外の小さな町という感じです。

私は日帰り入浴ができる町営の「ふれあいセンター」を訪れました。まさに町営施設という感じの佇まいです。

さっそく湯治用の浴場へ。

噂に聞いたタール色の湯が目を引きます。油も浮いています。ラーメンのスープに浮かぶ油のようです。そして独特の石油のような臭い。入ってみると、ぬるめのお湯です。あまりに独特な湯の感覚、確かに薬効がありそうです。温泉に入るというよりは、石油に浸かるという感じでしょうか。

しかし、結局、私はさっさと湯から出てしまいました。

何となく落ち着かなかったからです。周りの皮膚病の入浴客の目が気になったからかもしれません。昼間の時間帯で浴場が明るかったからかもしれません。

もちろん、1回入浴しただけでその温泉が良いかどうかなどわかるはずもなく、旅行がてらに立ち寄っただけなのですが、率直に言って、何となく肌に合わないなあと感じました。

 

私の好きな湯治というものは、山の中にあって、近くに渓流が流れ、鳥の声や水の流れる音しか聞こえないような宿に逗留しながら、のんびりと湯に浸かる、というものです。
豊富温泉は、北海道といえども町の中にあるために、私は落ち着かなかったのかもしれません。

 

そうは言っても、移住する人がいるほどに、全国からアトピー患者をひきつけている豊富温泉です。

相当の期間をかけて滞在すれば、改善する人が大多数であろうし、私のように肌に合わないと感じる者は極めて少数だと思います。

 

私は豊富温泉を低く評価しようというのではありません。私がここで言いたいのは、ある人にとって良い温泉が他の人にとって良い温泉とは限らない、ということです。

例えば、温泉療法をするにあたって初めて訪れた温泉が豊富温泉で、万が一肌に合わなかったとしても、他の温泉が肌に合うかもしれないのです。

草津温泉や別府温泉など、アトピーに良いとされる温泉は全国各地にあります。

豊富温泉だけ試して温泉にはあまり効果がないと判断するのはもったいないと思うのです。

 

豊富温泉には本当に立ち寄っただけなので多くは語りませんが、湯の独特さは群を抜いていると思います。

明らかなデメリットは、遠すぎることでしょうか。大変なコストがかかります。

関東圏からは、草津をはじめとする温泉大国、群馬県の方がはるかにアクセスが良いです。

みんながみんな豊富温泉でなければ改善できないわけではありません。

アクセスしやすいところにお気に入りの温泉を見つけておくことも大切な観点かと思います。