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アトピー性皮膚炎の患者数(平成26年患者調査反映版)

今日、2015年12月17日、厚生労働省が、3年に1回実施している患者調査の平成26年(2014年)の結果を公表しました。

アトピー性皮膚炎については、患者調査(上巻)の「総患者数,性・年齢階級 × 傷病小分類別」に総患者数のデータがあります。

用語の説明によると、総患者数とは、算式により推計したものです。

総患者数(傷病別推計)

調査日現在において、継続的に医療を受けている者(調査日には医療施設で受療していない者を含む。)の数を次の算式により推計したものである。
総患者数=入院患者数+初診外来患者数+(再来外来患者数×平均診療間隔×調整係数(6/7))

なお、アトピー性皮膚炎の患者数の実態に関しては、今のところ大規模かつ詳細な統計調査が行われていません。

国民の約 1 割がアトピー性皮膚炎に罹患していると考えられる。ただし、アトピー性皮膚炎に対する大規模かつ詳細な研究、最新の報告はないため、その推移に関しては今後の検討課題である。*1

そのため、患者調査のデータが、継続して行われている全国規模の調査として有用です。

調査の対象は、全国の医療施設を利用する患者で、層化無作為により抽出した医療施設における患者を客体としています。

その他概要については患者調査|厚生労働省のページで確認してください。

以下、調査結果を当サイトなりにまとめたものを紹介します。

 

まず、最新2014年のアトピー性皮膚炎・総患者数の総数は456,000人でした。なお、総数は、全国の全年齢階級および男女を合わせた数です。

そして、過去の患者調査の結果から、総患者数・総数の推移を時系列で表したのが下のグラフです。

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今回は、前回調査よりも87,000人増えました。2002年あたりからみると、徐々に増加しているようにみえます。

 

次に、上のグラフの各年の人数を、年齢階級別に分類したものが下のグラフです。なお、男女別の内訳のデータもありますが、見づらくなるので分けていません。

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最新のデータである2014年は赤の折れ線で示しました。

今回、2014年の調査結果のなかで最も注目したい点は、40-44歳の人数が47,000人と突出して多いことです。アトピーの人のなかには、30代で治ると言われた人がいるかもしれませんが、このデータからはまったく裏付けがとれません。

また、20-24歳が37,000人、25-29歳が40,000人、30-34歳が37,000人、35-39歳が40,000人でした。20代~30代のアトピー性皮膚炎患者も多いです。

そして、過去のデータと併せて見ても、年を追うごとに、成人アトピー性皮膚炎患者の増加傾向がはっきりと表れています。

かつては子供の病気であり、大人になれば治るものと認識されていたアトピー性皮膚炎。しかし、今回の患者調査の結果からは、40代までもが苦しめられる難治性の病気であることが示唆されています。

 

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*1:リウマチ・アレルギー対策委員会報告書(平成23年8月)厚生科学審議会疾病対策部会、リウマチ・アレルギー対策委員会