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アトピー覚書ブログ

成人型アトピー 脱ステ・脱保湿患者のブログ

掻いて血が出る

最近、胸のあたりを掻いて血が出ました。

「掻いて血が出る」と健常者の方が聞くと、何だか大変そうだと思われるかもしれません。ところが、アトピーを長く患っていると、血が出るということは、とても喜ばしいことに思えます。

私の場合、掻き続けている部位は、たいてい赤く腫れたような感じになります。ひどいときには、透明の浸出液が出てきます。炎症が治まってくると、浸出液が止まるように思います。

浸出液が止まっても、赤みが引くまでにはかなり長い時間がかかります。さらに炎症が治まってくると、赤みが落ち着いてくるようです。

そうした経過をたどっていく間に起こることなのですが、掻いたあとに、赤みがひどくなるか、あるいは透明な浸出液が出るだけだったのが、あるときから、掻いて血が出るようになるのです。

血が出るということは、かさぶたになる可能性があるということです。症状がひどいときは、傷口が1か月くらい糜爛状態のままということもしばしばなので、かさぶたができることは大変大きな一歩なのです。珍しいことといってもいいでしょう。

そして、そのことはだんだんと症状が良くなっているなかでの変化なので、たとえ出血だとしても、感覚的には良いことが起こっていると思われるのです。

 

脱ステ患者を数多く観察している佐藤健二医師も、この出血は改善を示していると述べています。

何回かの掻破によって痂皮化を繰り返していると、出血するようになる。苔癬化がひどく表皮が分厚い場合には、掻破しても真皮まで届かず、出血しない。しかし、少し改善して表皮が薄くなると、真皮まで皮膚剥離がおよぶため、出血するようになる。出血すると皮膚が悪化しているように見えるが、この経過の場合は、出血するようになることは改善を示している。*1

 

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Wikimedia Commons より英語から日本語に翻訳して一部転載 (2015/11/07)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Skin_layers.svg
CC BY-SA 3.0
 Unported

 

成人型アトピーの好発部位のひとつである上胸部は、私も例外なく何らかの症状が続いている部位です。この上胸部の赤みというのが相当しつこいのですが、それでも少しは落ち着いてきました。

その上胸部に関して、掻いて血が出たという現象は、思い返してみると、ここ何年も起きていなかったことです。それはつまり、上胸部も改善してきたかもしれないということです。

たまたま血が出ただけかもしれないので、手放しでは喜べません。それに、病気全体としては小さな出来事にすぎません。それでも、記録としては残しておきたいと思います。

*1:佐藤健二(2014). 患者に学んだ成人型アトピー治療―難治化アトピー皮膚炎の脱ステロイド・脱保湿療法 <新版> 柘植書房新社. p142.