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アトピー覚書ブログ

成人型アトピー 脱ステ・脱保湿患者のブログ

2015年8月 海水浴に行ってきました

この夏、海水浴に行ってきました。

と言っても、健常者の人にはなかなか理解してもらえないと思いますが、アトピー患者が海水浴に行くということは、かなりの決意を要するものです。

重症アトピーであれば、水に濡らすだけでも皮膚が不安定になります。水ですら悪化要素であるのに、海水は、そのうえ、傷にしみます。傷に塩を塗るわけで、痛いのです。

また、重症アトピーでは全身に傷があったり、赤く腫れていたりするので、人前で水着姿になることは、なかなかできることではありません。

海水浴に行けるようになったということは、それだけ傷や炎症が治まり皮膚が安定して、人前で上半身を晒せるくらいに傷も目立たなくなってきたということなのです。実際、約4年前の脱保湿以降、海に行っても傷にしみるのが怖くて海水浴をすることはありませんでした。この夏に、ようやく、海に入ることができました。本当に少しずつではありますが、年単位では改善傾向にあります。

 

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海へ行く前に、知人に勧められてラッシュガード(Rash guard)というものを購入しておきました。上半身のみの簡易的なウェットスーツのようなものです。安物であればネットで2千円くらいで売っています。日焼けなどによる発疹(Rash)から体を守るための物のようです。

実際に海水浴場に着くと、老若男女問わず、多くの人がラッシュガードを着ていて、時代の変化を感じました。紫外線や寒さを防ぐほか、突き出たお腹を隠すという効果もあるようです。私の場合も、ちょっとした湿疹を隠すことができたので、大変役に立ちました。

 

そして、久しぶりに、恐る恐る海に入りました。やはり、傷にしみました。しみるのは、前日くらいにできた新しい掻き傷です。しかし、部分的なので耐えられないというほどではありません。しばらくすると、海水に慣れて、痛みも感じなくなりました。潜ったりして頭皮や顔も海水に浸しました。

1泊して、次の日の午前中も海に入りました。同じように、新しい傷がしみましたが、しばらくして慣れました。結果として、海水浴を堪能することができました。

 

以下、今回の海水浴の効果について記します。

結論としては、劇的な効果は感じられず、可もなく不可もなくといったところでした。

まず、著効を示したのは、比較的新しい傷に対してです。発汗に基づく胸や腹のちょっとした湿疹、通常であれば、1週間~数週間で治るような湿疹が、1日~2日でほぼ消失しました。

しかし、肘窩膝窩の苔癬化局面や、首周りの萎縮、顔面の紅斑などの慢性的に症状が残る部位に対しては、効果は感じられませんでした。

また、今回の海水浴で特に記憶しておきたい点があります。2日目の午後に、顔が明らかに乾燥して落屑が生じたことです。 

なぜ顔が乾燥したのでしょうか。思うに、元々炎症があって乾燥しやすくなっているうえに、皮膚に付着した塩分等の収斂作用が働いたためではないかと推測します。皮膚が収斂することで皮脂や汗が抑えられ、乾燥が進んだのではないかということです。その他、紫外線による日焼けの影響もあるかもしれません。

一方、首よりも下の湿疹は、夏場の汗を主因とするものなので、塩分等による収斂作用によって良い効果を示したではないかと思われます。あるいは、単純に塩の殺菌作用が働いたためかもしれません。

推測ですが、海水浴治療は、細菌などによる湿潤系のアトピーに対して有効である一方、乾燥系のアトピーにはあまり有効ではないのかもしれません。

私の知人のなかにも、海水浴で良くなったという人が実際にいます。長期的に海水浴治療を行えば異なる結果が出るのかもしれませんし、このあたりはわからないことが多いです。