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アトピー覚書ブログ

成人型アトピー 脱ステ・脱保湿患者のブログ

ニュージーランドにおける依存とリバウンド

ニュージーランド保健省の機関である Medsafe が、ステロイド外用薬によるリバウンドについての公式文書を公開しています。

 

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Steroid Rebound - A Topical Issue, Prescriber Update 34(2):16–17,June 2013

 

 文書は、2013年、Prescriber Update に掲載されたものです。Prescriber Update は、医療関係者のために、医薬品や医療機器に関する安全情報を提供するものです。

注目したいのは、ステロイド外用薬の副作用のうち、リバウンド(rebound)のみならず、耐性(tolerance)、依存(dependency)、無反応(lack of response)など、日本のガイドラインにおいて認められていない副作用について、ニュージーランド政府が認識しており、文書において注意喚起しているところです。

これらの副作用については数多くの報告がなされているので、ニュージーランド政府の対応は当然といえます。一方で、日本の対応は後手に回っています。

参考までに、以下、文書の和訳を掲載します。リファレンス等は原文をご確認ください。

メドセーフでは、ステロイド外用薬による重度のリバウンドに苦しむ患者を認識している。治療による皮膚炎のリバウンドは、一般的ではないにせよ、ステロイド外用薬使用における重要な問題となり得る。

ある若い男性は、ヒドロコルチゾン0.5%クリームを寒冷気候下で悪化した顔面の発疹に処方された。その発疹は、下まぶたの軽い紅斑とわずかな腫れであって、数週間のうちに悪化したため男性は治療を行うことにした。ヒドロコルチゾンは発疹の消失に成功した。しかし、クリームの使用を止めると、発疹は再び生じた。

ヒドロコルチゾンの強度は1%まで増強された。これにより、治療の間の状態は改善したが、治療を中止すると、より重症度を増して、発疹は再発した。

翌月までの間に、その状況は、目の周りとともに両まぶたが炎症性の赤い発疹に完全に覆われるまでになった。さらに、発疹は口の周りまで広がった。

発疹はさらに悪化して範囲が広がり、患者は皮膚科医のもとを訪れた。酪酸クロベタゾン(Eumovate)による5日間の治療が行われた。その後、ヒドロコルチゾンによる5日間の治療が続けられた。またしても、一時治療を中止すると発疹は再発した。患者は治療を繰り返すようにアドバイスされた。この治療は失敗し、目の周りはさらに腫れて、赤みと炎症が続いた。

いくつかの個人的調査の末、患者はステロイド外用薬による治療を中止することにした。1か月後、赤みはわずかに治まったが炎症は続いた。発疹は体の他の部位に大幅に広がった。

ステロイドを中止して3か月半後、彼の両まぶたとその周りの部位は、ほぼ正常な色彩を取り戻し、腫れは治まった。

ステロイド外用薬には、刺激性、バリア機能の変化、アレルギー、耐性、依存、リバウンド、無反応など、数多くの副作用が認識されている(Dermatologist personal communication, 19 February 2013)。

副作用のリスクは、ステロイドの強さ、使用期間、使用部位、皮膚状態に左右される。

ステロイドは体の部位によって吸収率が異なる。手のひらは0.1%、顔は7%、まぶたは30%である。表皮バリアの欠損があるアトピー性皮膚炎では、ステロイド外用薬の透過性は健康な皮膚の2-10倍である。

ステロイド外用薬の強さは、ヒドロコルチゾンのようなマイルドなものから、プロピオン酸クロベタゾールのような非常に強力なものまで多種多様である。

もしあなたにステロイド外用薬のリバウンド反応の疑いがあれば、専門家のアドバイスを求めるべきである。

 (引用部分の翻訳および赤字による強調表示は当サイトによります。正確な翻訳を期していますが、正確性を保証するものではありません。)