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アトピー覚書ブログ

成人型アトピー 脱ステ・脱保湿患者のブログ

それぞれのアトピー

アトピー皮膚炎には、さまざまな皮疹があり、炎症の強さ、アレルギーの有無、外用剤治療中であるか否か、季節的変動など、患者の状態はそれぞれ異なります。それをまとめてひとつの疾患グループとして扱うと、混乱を招きかねないと思います。

 

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「アトピー患者には個人差がある」ということです。

当たり前のことのようですが、非常に大事な視点であると私は思います。

この視点が大切になってくるのは治療方法でしょう。仮にステロイド外用薬を使用する場合は、各患者の皮疹の種類や炎症の程度、投薬経歴などを詳細に確認したうえで、薬のランクと投薬期間、次回受診日を決める、といったことが大切だと思われます。すなわち、患者一人ひとりに応じたオーダーメイド医療が必要であるということです。しかし、こうした治療がきちんと皮膚科で行われているかどうかは疑問です。

また、私がアトピー患者だとわかると、次のようなことをよく言われます。「何か悪い食べ物を食べているのでは?」とか、「病院に行けば治るのでないか?」とか、「漢方薬が効くみたいだから試してみたら?」などです。心配してもらうのはうれしいのですが、その反面とても困ってしまいます。あるアトピー患者が和食を取り入れて寛解したとしても、私が和食を取り入れてアトピーが治るとは限りません。なぜなら、アトピー患者には個人差があるからです。

その個人においても、経過によって状況が異なります。たとえば、私は30代前半まで、夏に汗で悪化する傾向がありましたが、現在は、冬の乾燥による悪化の方がその程度がひどくなっています。

そのような考え方から、私は「アトピーに効く○○」というフレーズが嫌いです。その多くは商売文句であるわけですが、大変に無神経なフレーズだと思います。患者それぞれのアトピーがあるわけですから、安易にそうしたフレーズを使ってほしくありません。

もちろん、アトピー性皮膚炎についての共通要因を研究することを否定するものではありません。その解明を進めると同時に、患者の個人差を把握することも大切だと考えるのです。