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アトピー覚書ブログ

成人型アトピー 脱ステ・脱保湿患者のブログ

いろいろなアトピー

日本皮膚科学会によるアトピー性皮膚炎の定義は幅広い要素を含んでおり、ひとくちにアトピーといっても、その病態はさまざまだと思います。

同学会によるガイドライン(2009年)の病態には次のようにあります。

アトピー性皮膚炎は表皮,なかでも角層の異常に起因する皮膚の乾燥とバリアー機能異常という皮膚の生理学的異常を伴い,多彩な非特異的刺激反応および特異的アレルギー反応が関与して生じる,慢性に経過する炎症と瘙痒をその病態とする湿疹・皮膚炎群の一疾患であり,患者の多くはアトピー素因を持つ. 

 「慢性に経過する炎症と搔痒をその病態とする湿疹・皮膚炎群の一疾患」と言われてもよくわかりません。

では皮膚科医はどのようにアトピー性皮膚炎と診断を下すのでしょうか。

同ガイドラインには診断基準が記載されています。

それによると、「症状の軽重を問わず」、「かゆくて」、「苔癬化病変などが、左右対称にあって」、「6ヶ月以上経過」しているものが、アトピー性皮膚炎ということになるようです。

ただし、「接触皮膚炎」や「手湿疹」などは除外すべき(でも、合併することはある)とされています。

 

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このガイドラインに従って診断を下すのは、容易ではないと思われます。そのうえ、同ガイドラインの治療の手順には、まずもって「確実な診断」をすべしとされているのです。

ガイドライン通りの標準治療をうたうのであれば、こうした確実な診断を経てから治療を行っていただきたいものですが、現実はどのようなものでしょうか。

私自身、確実な診断に必要と思われる「現病歴・既往歴」を詳しく話そうとしても、きちんと耳を傾けてくれる医師に出会ったことは、ほぼ、ありません。内心面倒くさそうに聞いていたり、きりのよさそうなところで話を打ち切ったりされて、評価に結び付くようなコミュニケーションが成立しないのです。

 

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以上を踏まえたうえで、私自身はアトピー性皮膚炎に該当するのかどうかを自分なりに考えてみます。

丘疹や痒疹は目立たないものの、全身左右対称的に慢性的な次の皮疹があります。

  • 紅斑(頭頸部・胸部)
  • 鱗屑(顔・腹)
  • 痂皮
  • 苔癬化病変(腕)

したがって、アトピー性皮膚炎といっていいようです。

そのほか、私には、確定診断はなされていませんが次のような病態があります。

  • 手湿疹
  • アミロイド苔癬(下肢)
  • 尋常性魚鱗癬(下肢)
  • 皮膚掻痒症

非特異的IgEは、おおむね10,000~20,000(IU/mL)の間で推移しています。

特異的IgEでは、「ダニ」と「ハウスダスト」でクラス6、「スギ」と「ピティロスポリウム」でクラス4、といったところです。

重症度は、その判定が難しいですが、苔癬化病変を強い炎症を伴う皮疹とする厚生労働科学研究班の分類によれば「最重症」になりますし、Rajka& Langelandによる重症度分類によれば「中等症」になると思います。

また、皮膚疾患とは別に持病として内科系の疾患をもっています。

このように、アトピーにはさまざまな病態が存在しています。このことがアトピーを取り巻く環境を複雑にしている要因のひとつであると思います。