アトピー覚書ブログ

成人型アトピー 脱ステ・脱保湿患者のブログ

大気汚染がアトピーの原因?

11日、東北大などの研究チームが、 「大気汚染物質がアトピー性皮膚炎の症状を引き起こすメカニズムを解明」 と題するニュースリリースを発表しました。 ニュースリリースを読んだ限りでは、 「大気汚染物質がマウスのアトピー性皮膚炎に似た症状を引き起こ…

薄場皮膚科について

最近、私のアトピーを心配して、薄場皮膚科を勧めてくれる方がありました。 薄場皮膚科と聞いて、ああ懐かしいなあ、と思いました。あくまで私の印象ですが、10年くらい前は、青森県八戸市の薄場皮膚科医院と、高知県土佐清水市の土佐清水病院は、全国からア…

2016年10月 秋の乾燥

今年、夏から秋への季節の移り変わりを最も感じたのは、10月の上旬でした。 皮膚が乾燥し、発汗量が少なくなり、皮脂の分泌も減ったようです。 気温の変化を見てみると、例年とそう大きな変化はありませんでした。最高気温25℃を下回る日が多くなり、20℃を下…

水素とアトピー性皮膚炎

水素の治療効果 水素水がブームになっているようです。 大手飲料メーカーの水素水がコンビニに陳列され、大手家電メーカーの水素水生成器が販売され、健康のために水素を取り入れている有名人が紹介されたりしています。 水素水が注目を浴びるようになったの…

アトピーに理解はいらない

いわゆるアトピー性皮膚炎患者は、アトピー性皮膚炎のつらさを周囲に理解してもらえない、と考えることがあります。 アトピーは「かゆいだけ」の病気として軽視されることが多いからだと思います。 親しい友人や職場の同僚からも、つらさはなかなか理解して…

2016年9月 強制発汗

発汗により顔から皮脂が出始めことに気を良くしたので、9月はさらに発汗頻度を増やすことを試みました。ひたすらジョギングです。 この夏、運動の頻度を週3~5日から週5~7日に増やしたのですが、9月は毎日運動するつもりで始めました。 運動のしすぎ…

腸内カンジダとアトピー性皮膚炎

腸内カンジダでアトピーが悪化する? 一部のアトピー患者の間で、アトピー性皮膚炎の原因として、腸内環境説が支持されているようです。 腸内環境と一口にいっても様々な説があります。印象として支持の多い説は、腸内カンジダの増殖がアトピー性皮膚炎の症…

NHK連続テレビ小説に寄せて

現在放送中のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」。 ご存知の方も多いかと思いますが、雑誌「暮しの手帖」の創刊者である花森安治と大橋鎭子らをモデルにしたドラマです。 今回、このドラマの内容について何か言いたいわけではありません。 そうではなく、こ…

PDE4阻害薬クリサボロール

アナコア社のクリサボロール 最近、新たなPDE阻害薬のエキサイティングな出現とともに、掻痒および炎症の基礎コントロールにおける関心が高まっている。*1 このようにコメントを寄せているのは、かの有名なHanifin氏です。アメリカでは、新たなアトピー性皮…

ぜんそくのメカニズムを解明か

喘息などの難治性アレルギー疾患発症の鍵となるタンパク質を発見し、発症のメカニズムを解明したと、千葉大学の研究グループが16日発行の米Science Immunologyに発表しました。 このタンパク質に対する抗体の投与により、アレルギー疾患の発症を抑えることが…

アトピーの完治を謳う人々

あまりこういうことを書くのは気が進みません。 しかし、自分の考え方をまとめるために、書き記すことにします。 アトピー性皮膚炎は、治らない病気とされています。現在のところ、その原因は不詳で、完治させる治療法は見つかっていません。 例えば、日本皮…

リーキーガット症候群について

腸に穴があく? 最近、「リーキーガット症候群」(Leaky gut symdrome)なるものが存在するという主張を目にしました。直訳すると「漏れやすい腸管症候群」であり、腸管壁浸漏症候群とも呼ばれているようです。 どうやら、腸に穴が開いて食物や細菌が漏れ出…

2016年9月 赤ら顔と首

赤ら顔に変化があったので記します。 8月の終わりになって、顔から皮脂が少し出てきました。4~5年ぶりでしょうか。さらに、ごく最近、顔の皮膚を触った時のしっとり感もわずかながら出てきました。 もちろん、これまでも皮脂がまったく出ていなかったわ…

2016年9月 前腕の皺

前腕屈側の皺がなかなか治りません。 冬よりはかゆみが少なくなるなど、この夏わずかに改善しましたが、皺が消えることはありませんでした。 まったく掻いていないわけではありません。けれども、それほど強く掻きむしっているわけでもありません。外用治療…

2016年 夏の改善

私にとって、夏は、いわゆるアトピーが改善する季節です。今年の夏も、皮膚症状は改善傾向を示しました。 夏のポイントは「汗」です。汗によって、悪化するアトピー患者と、改善するアトピー患者がいます。汗で悪化する人のなかには、エアコンがないと生きて…

標準治療患者によるアドバイス

アトピー患者によるアドバイス アトピー性皮膚炎という病気は治らないものとされています。 ですから、アトピー患者のうち症状がある程度改善した人は、治らないものが治ったという経験者としての自負が強くなり、他人にも知らせたいという気持ちが起きてき…

アトピー新薬の記事について

AnswersNewsというインターネットメディアに、「アトピー性皮膚炎、新薬開発が活発化・・・抗体医薬は申請間近、新たな治療選択肢に高まる期待」(2016年8月24日付)という記事が掲載されました。 answers.ten-navi.com これを読んで、もやもやした気持ちになっ…

ステロイド外用薬の副作用(9:緑内障)

緑内障とステロイド 白内障と並び、アトピー性皮膚炎に合併する眼科系疾患の代表が緑内障(glaucoma)です。 先日の記事「白内障とステロイド」で記したように、白内障は、ステロイド外用薬との関連が明らかではありませんでした。白に近いグレーといった感…

白内障と脱ステロイド

前回の記事「白内障とステロイド」の続きです。 前回の要点を整理します。 アトピー性皮膚炎には白内障が合併しやすい ステロイド外用薬は白内障に大きな影響を与えない 顔を叩いたりすると白内障のリスクが高まる とりわけ、重症アトピー性皮膚炎で顔面に紅…

白内障とステロイド

アトピー性白内障とステロイドの関係 アトピー性皮膚炎における頻度の高い合併症として、白内障(Cataract)があります。 白内障は高齢者に多い病気というイメージがありますが、アトピー性皮膚炎に合併する白内障(アトピー性白内障)は若年者に多いことが…

“砂糖はアトピーの悪化要因ではない”

In conclusion, we have demonstrated that sugar is not an aggravating factor in AD, contrary to the view of many AD patients. Sugar should not be avoided by AD patients. 結論として、多くのアトピー性皮膚炎患者の考え方に反するものだが、砂糖が…

汗と角層水分量

汗は角層水分量を上昇させる 発汗機能の回復により、いわゆるアトピー性皮膚炎が改善することが示唆されています。 その理由のひとつは、汗が角質層の水分量を上昇させるからです。杏林大学医学部付属病院教授の塩原哲夫氏は、角層水分量を決定する因子とし…

私のアトピー歴(その3)

脱保湿~汗をかけるようになるまで 脱保湿後の問題 私は、ステロイド外用薬の使用中に副作用が生じたため、いわゆる「脱ステロイド」を行いました。その後しばらく保湿剤を使用していましたが、保湿依存症というべき状態になったため、いわゆる「脱保湿」を…

汗をかくのに練習は必要ない?

最近流行りの汗対策の実例 先の記事で、アトピー性皮膚炎の汗対策として、次の2点がセットで語られることが多いことを指摘しました。 「汗をかくこと」を避ける必要はなく、発汗した方が改善につながる。 「かいた後の汗」が症状を悪化させるので、汗は洗い…

期待の新薬ネモリズマブ

アトピーにも抗体医薬品 アトピー治療は近く大きな転換期を迎えるかもしれません。 アトピー性皮膚炎を対象とする新しい抗体医薬品の登場によってです。 すなわち、デュピルマブとネモリズマブです。 現時点では、デュピルマブが先行し、その後をネモリズマ…

アトピー患者の汗対策

最近流行りの汗対策 多くのアトピー性皮膚炎患者は、汗をかくとかゆくなります。これは根拠を示さずとも常識的に受け入れられる話であると思います。 ところが、汗でかゆくなるにもかかわらず、2~3年程前から、むしろ汗をかいた方がアトピーの改善には良…

アミロイド苔癬

どうしても治らない丘疹 私にとって、アトピーにかかわる、どうしても治らないもののひとつがアミロイド苔癬です。 脱保湿を開始した頃、すねをボリボリ掻いていたらボコボコした硬い丘疹の集まりができてしまいました。かれこれ4年以上治りません。 アミロ…

アトピー性皮膚炎における発汗障害

汗が出ないとアトピーは悪化する? 先の記事「アトピーと汗」 で、アトピー性皮膚炎患者の多くが、うまく汗をかくことができない、いわゆる「発汗障害」をもっていることに触れました。 今回は、その発汗障害について、さらに詳しく掘り下げてみたいと思いま…

マラセチアとアトピー性皮膚炎

マラセチアとは マラセチア(Malassezia)は皮膚に常在するカビの一種です。 マラセチア属真菌はヒトや動物の毛包の開口部周囲に常在している真菌で、脂質を栄養源として利用している唯一の真菌*1 Malasseziaは環境中には存在せず、ヒトや動物の皮膚に常在す…

アトピーと汗

はじめに これから始まる夏に、戦々恐々としているアトピー患者も多いのではないでしょうか。 アトピー性皮膚炎の増悪因子の代表が「汗」です。夏場に汗をかくことで、とてもかゆくなり、掻き壊して急激に悪化してしまうアトピー患者は少なくないと思います…

ステロイドの影響は塗布部位を越える

ステロイドは塗った場所だけに作用する? ステロイド外用薬への不安を和らげるための、次のような話を聞いたことはないでしょうか。 ステロイド外用薬でみられる副作用は皮膚局所の副作用です。*1 ステロイド外用薬は、内服薬と作用が異なり、外用薬でみられ…

白色皮膚描記症

白色皮膚描記症とは アトピー性皮膚炎の特徴のひとつに「白色皮膚描記症(はくしょくひふびょうきしょう)」があります。皮膚に圧力をかけると、その部分が白くなるというものです。 一般的には、皮膚をこすったりすると充血して赤くなると思われます。とこ…

ステロイドを使用しないアトピーの経過

ステロイドを使わなくても良くなる アトピー性皮膚炎に関する画期的な報告です。 患者によっては、ステロイド外用薬を使用しなくても、6か月後にアトピーの症状が改善する というものです。 画期的な報告と書きましたが、ステロイドを使用せずに改善する患…

2016年 春の悪化

アトピーが毎年春に悪化する 今年もやってきました。 3月から4月にかけての、春の悪化です。 今年は、3月中旬から始まって4月下旬まで続きました。5月に入ってやや落ち着いたものの、今も小康状態が続いているといった感じです。今年は少し長引いていま…

皮膚の記憶

消えないステロイドの記憶 いわゆるアトピー性皮膚炎の薬物治療中に、ステロイド外用剤依存(あるいは酒さ様皮膚炎等)が生じた場合、脱ステロイド(ステロイドの中止)が選択肢のひとつとなります。 しかし、脱ステロイドも万能ではありません。 こんな話を…

JAK1分子突然変異について

アトピー性皮膚炎発症のメカニズムを解明? 昨日(2016年4月26日)、理化学研究所などのグループが、アトピー性皮膚炎モデルの原因遺伝子を解明したと発表しました。また、研究内容をまとめた論文 *1 が、米国の科学雑誌『Journal of Clinical Investigation…

Topical steroid addiction (ステロイド外用剤依存)

はじめに 今年2月(2016年2月)、英語版ウィキペディアに「Topical steroid addiction」(ステロイド外用剤依存)の記事が投稿されました。 海外においては、ステロイド外用薬がもつ依存性について、少しずつ認識が深まっているようです。 ステロイド外用薬…

ステロイドとDNAメチル化

前回、エピジェネティクスに関する話を紹介しました。今回は、そのエピジェネティクスとステロイドとの関係について記したいと思います。 最初に、前回の話を踏まえたうえでのエピジェネティクスに関する簡単な説明です。 生活環境の「何か」に曝露されると…

秋生まれは湿疹ができやすい?

アレルギーに関心のある人なら、一度は聞いたことがあるかもしれません。 「秋冬生まれはアレルギーになりやすい」 という話です。 秋や冬の季節に生まれた人は、様々なアレルギー疾患を発症しやすいとされています*1 *2 。 この点、アトピー性皮膚炎には遺…

ステロイド忌避についての報告

ステロイド忌避(ステロイドフォビア)についての興味深い報告を見つけました。 「アトピー性皮膚炎患者の養育者のステロイド忌避と患者の重症度」と題された報告です。学術論文ではなく学会で発表されたものです。 報告によれば、ステロイドを忌避する親の…

ダニでかゆくなる理由

ダニによるアレルギー説 家の中には間違いなくダニが住んでいるといわれます。 ただし、ダニの多くは体長が1mmにも満たないので肉眼で見ることは難しいようです。拡大すると、次のような姿をしています。 ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides pteronyssinus…

ガイドライン・標準治療は生涯治療

免疫システムを生涯抑制する 現在は、肝移植を行いますと直ちに免疫抑制剤を使用してまいります。これは、例えばステロイドを使ったりというようなことで、術直後から半年間位使います。それからFK506、タクロリムスという免疫抑制剤、これは生涯続ける…

ガイドラインが示す入院の長期予後

退院後の長期予後が改善? アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版を読んでいて、個人的に気になる部分がありました。それは「入院治療の適応」の項目にある次の一文です。 入院治療により,日常の環境から離れて外用療法を徹底し,時間的余裕の中で患者…

ガイドラインの改訂から考える

ガイドラインは死ななきゃ直らない 先月、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版が公表されました。 このガイドラインは、事実上一部の患者を対象としたものであって、すべてのアトピー性皮膚炎患者を対象とはしていません。一部の患者とは、標準治療が…

アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版を読む

ガイドライン2016年版の主な変更点 2016年2月、日本皮膚科学会が7年ぶりにアトピー性皮膚炎診療ガイドラインを改訂しました。 ガイドラインの改訂は、標準治療を行う皮膚科医の診療内容に新たな指針を与えるもので、アトピー性皮膚炎患者としてはその内容が…

2016年2月 経過は横ばい

12月の最終週あたりから悪化した症状は、1月は横ばいで、2月もほぼ横ばいという経過でした。大きな変化がない中で、少しばかりの一進一退があったという感じです。 顔のび漫性紅斑 手首の苔癬化 上の2つがこの冬に悪化した主な症状です。他に気になるのは…

脱ステロイドに失敗する人の5つの特徴

脱ステロイド、いわゆる脱ステに失敗する人には、5つの特徴があるといわれます。 私自身、かつて脱ステロイドを実践した経験がありますので、当時の経験を踏まえつつ、この5つの特徴について私見を交えて紹介したいと思います。 短気 気が短い人です。短気…

プラセボ効果にまつわる2つの誤り

プラセボ効果とは 世間一般で解説される、プラセボ(placebo, 偽薬)による「プラセボ効果」の定義は次のようなものです。 薬効成分を含まないプラセボを薬だと偽って投与された場合の治療効果 *1 専門家でもない限り、このような意味でプラセボ効果を理解し…

花粉症とアトピー

今日ある人から「花粉症ですか?」と尋ねられました。 おそらく、私がマスクをして、さえない顔をしていたからだと思います。 私は、自分が花粉症であるかどうか、よくわかりません。 厚生労働省ホームページの花粉症特集に掲載されている資料では、花粉症に…

PDE4阻害薬とアトピー性皮膚炎

大塚製薬創製の PDE4 阻害剤 今月(2016年2月9日)、大塚製薬は、自社創製した OPA-15406 の米国における開発・販売・製造権を、米メディメトリクス社に導出する契約を締結したと発表しました。 OPA-15406 は大塚製薬が創製した PDE4 阻害剤*で、現在米国に…