アトピー覚書ブログ

成人型アトピー 脱ステ・脱保湿患者のブログ

ステロイドの副作用

ステロイド外用剤依存および離脱-総合診療医のための概説

オーストラリア総合診療学会(The Royal Australian College of General Practitioners)発行の学会誌に、2016年、次の概説が掲載されました。 「ステロイド外用剤依存および離脱-総合診療医のための概説」 Belinda Sheary. Topical corticosteroid addicti…

AADにおけるステロイド外用剤依存

2017年3月に行われたアメリカ皮膚科学会(AAD)の年次総会で、次の研究が発表されました。 Tim Berger M.D., Patricia Francis-Lyon Ph.D., Jim Parker M.D., Pamela Friedman MS,Purvi Sengar MS, Jessica Owens, Arrash Moghaddasi, "Analysis of Patient-…

ステロイドによるリバウンド

ステロイドでリバウンドは起きない? 「私の皮膚はひどく赤く腫れて、ひび割れ始めました」ノーマンさんは説明した。「それはますます赤くなり、症状はどんどん強くなっていきました。最終的に私の皮膚は裂け、浸出液が出て割れ始めました。大量の出血と、ひ…

ステロイド外用薬の副作用(9:緑内障)

緑内障とステロイド 白内障と並び、アトピー性皮膚炎に合併する眼科系疾患の代表が緑内障(glaucoma)です。 先日の記事「白内障とステロイド」で記したように、白内障は、ステロイド外用薬との関連が明らかではありませんでした。白に近いグレーといった感…

ステロイドの影響は塗布部位を越える

ステロイドは塗った場所だけに作用する? ステロイド外用薬への不安を和らげるための、次のような話を聞いたことはないでしょうか。 ステロイド外用薬でみられる副作用は皮膚局所の副作用です。*1 ステロイド外用薬は、内服薬と作用が異なり、外用薬でみられ…

Topical steroid addiction (ステロイド外用剤依存)

はじめに 今年2月(2016年2月)、英語版ウィキペディアに「Topical steroid addiction」(ステロイド外用剤依存)の記事が投稿されました。 海外においては、ステロイド外用薬がもつ依存性について、少しずつ認識が深まっているようです。 ステロイド外用薬…

ステロイド外用薬の副作用(8:アトピー性色素沈着)

炎症後の色素沈着 アトピー性皮膚炎患者にとって、色素沈着は、外見が損なわれるうえに治りにくいという本当にやっかいな症状です。特に、ステロイド外用薬の使用で炎症を落ち着かせた後や、脱ステロイドの実践で炎症が落ち着いた後などに、目立ってくる症状…

ステロイドはかゆみに効かない?

添付文書で分かれる「掻痒」の記載 前回の記事「NHKきょうの健康のアトピー特集」で、言及していなかった点について書き加えたいと思います。2015年7月放送の『しっかり治そう アトピー性皮膚炎「ステロイドの疑問解決」』という番組で、スタジオ解…

ニュージーランドにおける依存とリバウンド

ニュージーランド保健省の機関である Medsafe が、ステロイド外用薬によるリバウンドについての公式文書を公開しています。 Steroid Rebound - A Topical Issue, Prescriber Update 34(2):16–17,June 2013 文書は、2013年、Prescriber Update に掲載されたも…

インドにおけるステロイド外用薬

change.org というオンライン署名収集サイトがあります。そこで、インド人によるステロイド外用薬についてのキャンペーンが行われていました。 「Stop indiscriminate OTC sale of topical steroid without prescription, most are Schedule H drugs」(主に…

ステロイド外用薬の副作用(とりあえずのまとめ)

ステロイド外用薬の副作用について、とりあえずのまとめです。 これまでの記事は以下の通りです。 インタビューフォームに記載の副作用 皮膚バリア機能の低下 皮膚萎縮 酒さ様皮膚炎・リバウンド ステロイド外用剤依存 赤鬼様顔貌 ステロイド抵抗性 ステロイ…

ステロイド外用薬の副作用(7:ステロイド抵抗性)

「ステロイド依存」と「ステロイド抵抗性」 ステロイド外用薬の副作用のうち、ステロイド依存(steroid addiction)と似たものに、ステロイド抵抗性(steroid resistance)があります。両者ともに、ステロイド外用薬を長期連用しているうちに効きが悪くなる…

ステロイド外用薬の副作用(6:赤鬼様顔貌)

重症成人型アトピー性皮膚炎患者にみられる、赤く腫れ上がった赤鬼のような顔面の難治性紅斑を「赤鬼様顔貌」と呼ぶことがあります。 ステロイド外用薬の副作用のひとつに、酒皶様皮膚炎があることは過去の記事に記しました。ここでは、赤鬼様顔貌を、酒皶様…

ステロイド点鼻薬の副作用

私は、アトピー性皮膚炎とは全く無関係に、耳鼻科領域の疾患のためステロイド点鼻薬を使用したことがあります。 過去にステロイド外用薬で痛い目にあっているので、耳鼻科の医師からステロイド点鼻薬の処方の説明があったとき、副作用が心配である旨を伝えま…

ステロイド皮膚症

アトピー性皮膚炎 - Wikipediaのページで、「ステロイド皮膚症」という症状は存在しないという内容の記述がありました。確かに、この言葉自体はあまり使用されていないようですが、症状としては存在します。 当ブログが指摘したところで大した影響力はないの…

ステロイド外用薬の副作用(5:ステロイド外用剤依存)

ステロイド外用剤の副作用のうち、重要性が高いと思われるものが、ステロイド外用剤依存(Topical steroid addiction)です。なぜなら、依存に陥ることはすなわち長期連用に陥ることであり、他のさまざまな悪影響を受けやすくなると思われるからです。 深谷…

ステロイド外用薬の副作用(4:リバウンド・酒さ様皮膚炎)

ステロイド外用薬の副作用のなかでも、症状が大変に辛いものが、長期連用により生じる酒さ様皮膚炎と、その後の外用中止による悪化(リバウンド)です。 酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん, rosacea-like dermatitis)とは、顔面へ長期間ステロイド外用剤を用…

ステロイド外用薬の副作用(3:皮膚萎縮)

皮膚萎縮はステロイドの代表的な副作用 ステロイド外用薬における副作用の代表ともいえるのが「皮膚萎縮」です。 網羅的にステロイド薬の副作用が記載されている添付文書においてはもちろん、日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインにおいても取…

ステロイド外用薬の副作用(2:皮膚バリア機能低下)

アトピー性皮膚炎患者において、皮膚バリア機能の低下が指摘されています。 皮膚バリア機能の低下、つまり、セラミドなど細胞間脂質の欠乏により角層水分量が維持できず、皮膚透過性の亢進によりアレルゲン等が侵入しやすいことなどから、アトピー性皮膚炎が…

ステロイド外用薬の副作用(1:インタビューフォームより)

ステロイド外用薬の副作用にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、製薬会社の提供する情報を見てみます。「デルモベート」のインタビューフォームからの引用です。 皮膚の感染症 カンジダ症 白 癬 伝染性膿痂疹 毛嚢炎・癤 蜂織炎 感染症の悪化 そ…