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アトピー覚書ブログ

成人型アトピー 脱ステ・脱保湿患者のブログ

ステロイド外用剤依存および離脱-総合診療医のための概説

オーストラリア総合診療学会(The Royal Australian College of General Practitioners)発行の学会誌に、2016年、次の概説が掲載されました。 「ステロイド外用剤依存および離脱-総合診療医のための概説」 Belinda Sheary. Topical corticosteroid addicti…

「論文が出た」だけでは正しさの保証にならない?

togetter に次のまとめが掲載されていました。 「毎日新聞の記事「アトピーにステロイド必須?」をめぐって:「論文が出た」だけでは正しさの保証にならない」 (※当ブログの常連読者の皆様は、わざわざクリックして読んでみても、得るものは少ないでしょう…

毎日新聞で非ステ治療6か月調査が紹介される

2017年4月8日付の毎日新聞に 「アトピーにステロイド必須?」 と題する記事が掲載されました。 佐藤美津子医師や深谷元継医師らがまとめた論文が紹介されています。 アトピー性皮膚炎をステロイド外用剤を使わずに6か月間治療して、過半数が改善したという…

AADにおけるステロイド外用剤依存

2017年3月に行われたアメリカ皮膚科学会(AAD)の年次総会で、次の研究が発表されました。 Tim Berger M.D., Patricia Francis-Lyon Ph.D., Jim Parker M.D., Pamela Friedman MS,Purvi Sengar MS, Jessica Owens, Arrash Moghaddasi, "Analysis of Patient-…

健康365の特集記事

雑誌『健康365』の2017年5月号に 「アトピーの症状をコントロールするステロイド療法か 免疫を整えて完治をめざす脱ステロイド療法か!?-皮膚科専門医・患者会が証言」 と題する企画記事が掲載されました。 つまり「ステロイド療法 vs. 脱ステロイド療法」…

デュピクセントを米FDAが承認

アメリカ食品医薬品局(FDA)が、2017年3月28日、新しい湿疹治療薬 Dupixent デュピクセント(Dupilumab デュピルマブ)を承認しました。 以下、FDAニュースリリースから一部翻訳転載します。 アメリカ食品医薬品局は、本日、成人の中等症から重症の湿疹(ア…

2017年 冬の経過

2017年の冬の経過は、概ね過去の記事 「私のアトピー歴(5)脱保湿以降で最大の悪化・前編」 に記した通りです。 全体としては、12月に劇的に悪化し、1月に温泉で回復して以降、その後2月~3月は大きな変化はありませんでした。 当然ながら、ステロイ…

ネモリズマブのニュースを受けて

今月のネモリズマブの治験結果に関するニュースを発端として、インターネット上でネモリズマブへの期待を寄せる声が散見されています。 これでアトピー患者が救われることになるのではないかとの声や、早く薬が使えるようになってほしいなどの声があがってい…

アトピー性皮膚炎の新薬開発状況

抗体医薬 dupilumab デュピルマブ (Dupixent デュピクセント) IL4Rα抗体 注 サノフィ(株) 国内:厚生労働省申請中 海外:米FDA及び欧州EMA申請中 MEDI9314 IL4Rα抗体 アストラゼネカ(株) 国内第Ⅰ相 lebrikizumab レブリキズマブ IL13抗体 注 ロシュ社 海外第…

私のアトピー歴(5)脱保湿以降で最大の悪化・後編

病気は私が治す 今回の悪化を通して、いろいろと考えさせられたことがあります。 まずひとつめは、「治療の主体は私」であるということです。 つまり、私が病気にかかったとき、情報を集めたり、専門家の意見を聞いたりしたうえで、最終的にどのような治療を…

私のアトピー歴(5)脱保湿以降で最大の悪化・中編

私は、脱保湿以降で最大の悪化に対処するべく、温泉へ行くことを決めました。 では、どこの温泉へ行くか。 過去の記事で記したように、アトピー患者の評判の高い豊富温泉や草津温泉などは、私の肌に合いません。 かつ、過去に何度も改善した実績のある最も信…

私のアトピー歴(5)脱保湿以降で最大の悪化・前編

この冬の悪化は、ここ5年で最悪のものでした。 私は、5年前の脱保湿以降、毎年冬になると悪化しています。今回の症状は大変辛いもので、もはやステロイドを使うしか道はないかもしれないと、精神的に大変に追い詰められました。 現在、何とか持ち直して、…

2月8日NHKジャーナルでの竹原氏の解説

先週、NHKのラジオ番組「NHKジャーナル」に金沢大学附属病院皮膚科の竹原和彦氏が出演し、アトピー性皮膚炎について解説しました。 番組の内容は、NHKホームページによると、 「強いかゆみを起こすアトピー性皮膚炎。その原因などわかっていないことが多いが…

標準治療患者を襲う不安

いわゆるアトピー性皮膚炎に対して、治療方法は2つに大別されます。 ひとつは、ステロイドやタクロリムス等の免疫抑制剤による薬物療法です。もうひとつは、これらステロイド等を用いない方法(脱ステロイドなど)です。 要は、ステロイドを使うか、使わな…

「ステロイド=怖い」の思い込みは治癒の機会を逃す?

日経デュアルというウェブサイトに、2017年1月27日付で、 「ステロイド=怖い」の思い込みは治癒の機会を逃す というタイトルの記事が掲載されていました。 「知ろう小児医療 守ろう子ども達の会」代表の阿真京子氏が、小児科医の原朋邦氏の解説を交えて執筆…

玉川温泉体験記

私が玉川温泉を訪れたのは、今から5年ほど前のことです。 当時は、保湿剤依存から離脱してまもない時期で、体じゅう傷だらけでした。ステロイドも保湿剤も使えないので、温泉で回復しようと考えたのです。 どこの温泉へ行こうか迷いましたが、アトピー性皮…

天下の霊湯・玉川温泉

天下の霊湯・玉川温泉 秋田県は田沢湖の北、八幡平の西にある玉川温泉。 湯治場のなかの湯治場といっても過言ではありません。 日本一の強酸性の水が、がんに効くという噂があります。万病に効くともいわれます。医者から見放された難病患者が最後の望みを託…

温泉水のpHと黄色ブドウ球菌

前回、草津温泉水の黄色ブドウ球菌に対する殺菌作用について触れました。 では、草津以外の温泉水でも同様の殺菌作用を期待できるのでしょうか? その答えを探るため、今回は、温泉水の黄色ブドウ球菌に対する殺菌作用を調べた研究をみてみます。 北海道立衛…

草津温泉のアトピー性皮膚炎に対する効果

魅力あふれる草津温泉 日本を代表する温泉地のひとつ、草津温泉。 群馬県の北西部、白根山の近くにあります。 上越新幹線や関越自動車道のルートから離れているので、ややアクセスに難があります。東京からは、車でも電車でも3時間以上はかかると思います。…

九州大学によるEPAS1の発表について

九州大学の研究グループが、10日、アトピー性皮膚炎における痒み惹起物質である IL-31 の産生に、EPAS1 というタンパク質が重要な役割を演じることを発見し、その作用機序を解明したと発表しました。 「アトピーの○○を解明!」という毎度おなじみのニュース…

豊富温泉 立寄り記

豊富温泉(とよとみおんせん)に立ち寄ったときの感想です。 豊富温泉は、遥か北国の温泉です。 日本の最北端、宗谷岬のある稚内市の隣町、豊富町に豊富温泉はあります。 一般的には、飛行機で稚内空港を経由して訪れることになると思います。 豊富温泉の泉…

温泉についての個人的な考え

個人的体験から 私は温泉が好きです。 一般の人が温泉を好きになる理由とはまったく異なる理由であると思います。 私は、これまでの長いアトピー歴なかで、皮膚炎の症状がひどく悪化し、日常生活がままならなくなったことが何度かありました。そのたびに、あ…

二重スイッチ数理モデル

理化学研究所などの国際共同研究グループは、15日、アトピー性皮膚炎の発症および悪化のメカニズムを解明するための「二重スイッチ数理モデル」を構築したと発表しました。 アトピー性皮膚炎の発症・悪化・予防に関わる二重スイッチ | 理化学研究所 「アトピ…

温泉の基礎知識

温泉と療養泉 日本の温泉法は、「温泉」を次のように定義しています。 第二条 この法律で「温泉」とは、地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、別表に掲げる温度又は物質を有するものをいう。 …

12月2日のNHKニュースに思う

厚生労働省が指針を取りまとめ 2016年12月2日付のNHKニュースで、厚生労働省のアレルギー疾患対策推進協議会の様子が取り上げられていました。 協議会では、「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針(案)」が取りまとめられたとのことです。 ニ…

ステロイドバッシングは存在したのか

ステロイドバッシング説 アトピー性皮膚炎の標準治療を行う医師のなかには、1990年代、ステロイド外用薬を過剰に非難する「ステロイドバッシング」があったと主張する人たちがいます。 マスメディアが主導してステロイドバッシングが行われたため、多くのア…

ステロイドによるリバウンド

ステロイドでリバウンドは起きない? 「私の皮膚はひどく赤く腫れて、ひび割れ始めました」ノーマンさんは説明した。「それはますます赤くなり、症状はどんどん強くなっていきました。最終的に私の皮膚は裂け、浸出液が出て割れ始めました。大量の出血と、ひ…

ステロイド軟膏はアブナクない?

21日、読売新聞のウェブサイトに次の記事が掲載されました。 yomidr.yomiuri.co.jp 内容に目新しい要素はひとつも見当たりませんでした。従来から繰り返されているような標準治療の内容を、小児科医が紹介するコラムです。 結論は、 適正適量のステロイド軟…

デュピルマブ続報

ミクスOnlineの17日付の記事によれば、サノフィ日本法人のナトン社長が、昨日(2016年11月16日)都内で記者会見を行い、デュピルマブ(Dupilumab)を成長ドライバーとする6製品のうちのひとつに挙げたということです。申請予定時期は非開示*1 。 つまり、サ…

大気汚染がアトピーの原因?

11日、東北大などの研究チームが、 「大気汚染物質がアトピー性皮膚炎の症状を引き起こすメカニズムを解明」 と題するニュースリリースを発表しました。 ニュースリリースを読んだ限りでは、 「大気汚染物質がマウスのアトピー性皮膚炎に似た症状を引き起こ…

薄場皮膚科について

最近、私のアトピーを心配して、薄場皮膚科を勧めてくれる方がありました。 薄場皮膚科と聞いて、ああ懐かしいなあ、と思いました。あくまで私の印象ですが、10年くらい前は、青森県八戸市の薄場皮膚科医院と、高知県土佐清水市の土佐清水病院は、全国からア…

2016年10月 秋の乾燥

今年、夏から秋への季節の移り変わりを最も感じたのは、10月の上旬でした。 皮膚が乾燥し、発汗量が少なくなり、皮脂の分泌も減ったようです。 気温の変化を見てみると、例年とそう大きな変化はありませんでした。最高気温25℃を下回る日が多くなり、20℃を下…

水素とアトピー性皮膚炎

水素の治療効果 水素水がブームになっているようです。 大手飲料メーカーの水素水がコンビニに陳列され、大手家電メーカーの水素水生成器が販売され、健康のために水素を取り入れている有名人が紹介されたりしています。 水素水が注目を浴びるようになったの…

アトピーに理解はいらない

いわゆるアトピー性皮膚炎患者は、アトピー性皮膚炎のつらさを周囲に理解してもらえない、と考えることがあります。 アトピーは「かゆいだけ」の病気として軽視されることが多いからだと思います。 親しい友人や職場の同僚からも、つらさはなかなか理解して…

2016年9月 強制発汗

発汗により顔から皮脂が出始めことに気を良くしたので、9月はさらに発汗頻度を増やすことを試みました。ひたすらジョギングです。 この夏、運動の頻度を週3~5日から週5~7日に増やしたのですが、9月は毎日運動するつもりで始めました。 運動のしすぎ…

腸内カンジダとアトピー性皮膚炎

腸内カンジダでアトピーが悪化する? 一部のアトピー患者の間で、アトピー性皮膚炎の原因として、腸内環境説が支持されているようです。 腸内環境と一口にいっても様々な説があります。印象として支持の多い説は、腸内カンジダの増殖がアトピー性皮膚炎の症…

NHK連続テレビ小説に寄せて

現在放送中のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」。 ご存知の方も多いかと思いますが、雑誌「暮しの手帖」の創刊者である花森安治と大橋鎭子らをモデルにしたドラマです。 今回、このドラマの内容について何か言いたいわけではありません。 そうではなく、こ…

PDE4阻害薬クリサボロール

アナコア社のクリサボロール 最近、新たなPDE阻害薬のエキサイティングな出現とともに、掻痒および炎症の基礎コントロールにおける関心が高まっている。*1 このようにコメントを寄せているのは、かの有名なHanifin氏です。アメリカでは、新たなアトピー性皮…

ぜんそくのメカニズムを解明か

喘息などの難治性アレルギー疾患発症の鍵となるタンパク質を発見し、発症のメカニズムを解明したと、千葉大学の研究グループが16日発行の米Science Immunologyに発表しました。 このタンパク質に対する抗体の投与により、アレルギー疾患の発症を抑えることが…

アトピーの完治を謳う人々

あまりこういうことを書くのは気が進みません。 しかし、自分の考え方をまとめるために、書き記すことにします。 アトピー性皮膚炎は、治らない病気とされています。現在のところ、その原因は不詳で、完治させる治療法は見つかっていません。 例えば、日本皮…

リーキーガット症候群について

腸に穴があく? 最近、「リーキーガット症候群」(Leaky gut symdrome)なるものが存在するという主張を目にしました。直訳すると「漏れやすい腸管症候群」であり、腸管壁浸漏症候群とも呼ばれているようです。 どうやら、腸に穴が開いて食物や細菌が漏れ出…

2016年9月 赤ら顔と首

赤ら顔に変化があったので記します。 8月の終わりになって、顔から皮脂が少し出てきました。4~5年ぶりでしょうか。さらに、ごく最近、顔の皮膚を触った時のしっとり感もわずかながら出てきました。 もちろん、これまでも皮脂がまったく出ていなかったわ…

2016年9月 前腕の皺

前腕屈側の皺がなかなか治りません。 冬よりはかゆみが少なくなるなど、この夏わずかに改善しましたが、皺が消えることはありませんでした。 まったく掻いていないわけではありません。けれども、それほど強く掻きむしっているわけでもありません。外用治療…

2016年 夏の改善

私にとって、夏は、いわゆるアトピーが改善する季節です。今年の夏も、皮膚症状は改善傾向を示しました。 夏のポイントは「汗」です。汗によって、悪化するアトピー患者と、改善するアトピー患者がいます。汗で悪化する人のなかには、エアコンがないと生きて…

標準治療患者によるアドバイス

アトピー患者によるアドバイス アトピー性皮膚炎という病気は治らないものとされています。 ですから、アトピー患者のうち症状がある程度改善した人は、治らないものが治ったという経験者としての自負が強くなり、他人にも知らせたいという気持ちが起きてき…

アトピー新薬の記事について

AnswersNewsというインターネットメディアに、「アトピー性皮膚炎、新薬開発が活発化・・・抗体医薬は申請間近、新たな治療選択肢に高まる期待」(2016年8月24日付)という記事が掲載されました。 answers.ten-navi.com これを読んで、もやもやした気持ちになっ…

ステロイド外用薬の副作用(9:緑内障)

緑内障とステロイド 白内障と並び、アトピー性皮膚炎に合併する眼科系疾患の代表が緑内障(glaucoma)です。 先日の記事「白内障とステロイド」で記したように、白内障は、ステロイド外用薬との関連が明らかではありませんでした。白に近いグレーといった感…

白内障と脱ステロイド

前回の記事「白内障とステロイド」の続きです。 前回の要点を整理します。 アトピー性皮膚炎には白内障が合併しやすい ステロイド外用薬は白内障に大きな影響を与えない 顔を叩いたりすると白内障のリスクが高まる とりわけ、重症アトピー性皮膚炎で顔面に紅…

白内障とステロイド

アトピー性白内障とステロイドの関係 アトピー性皮膚炎における頻度の高い合併症として、白内障(Cataract)があります。 白内障は高齢者に多い病気というイメージがありますが、アトピー性皮膚炎に合併する白内障(アトピー性白内障)は若年者に多いことが…

“砂糖はアトピーの悪化要因ではない”

In conclusion, we have demonstrated that sugar is not an aggravating factor in AD, contrary to the view of many AD patients. Sugar should not be avoided by AD patients. 結論として、多くのアトピー性皮膚炎患者の考え方に反するものだが、砂糖が…